アリスの不思議なびいどろ 第7話

  • 2019.07.17 Wednesday
  • 13:39

client:毎日新聞社

作・絵 日端奈奈子

2019.1〜2019.3

 

毎日小学生新聞にて
「アリスの不思議なびいどろ」というお話を連載させていただきました。

(毎週日曜日・全13回)

 

 

〜第7話〜

 

びいどろの澄んだ音が
聞こえて…

 

気が付くと、リリアスと
一緒に丘の上にいた。

 

「今、急に暗い森に行ってしまって…
デルフィズっていう子に会ったんだよ」

 

リリアスは振り向いてうなずいた。

 

「アリスが嫌な気持ちでびいどろを吹くとすぐに現れるよ。
でも全然怖がらなくていいの」

 

あっけらかんとして言葉を続けた。

 

「あの森はね、アリスが望むものを探すための森なんだから」

 

「ええ?! あんな所に私のほしいものなんてないよ!」

 

「そうだね、あの森にはアリスのほしくないものばかり。…ということ
は…?」

 

そう言われて、パッとひらめいた。

 

「ということは…その反対のものが私のほしいものってことね!」
 

アリスの不思議なびいどろ 第6話

  • 2019.07.14 Sunday
  • 15:01

client:毎日新聞社

作・絵 日端奈奈子

2019.1〜2019.3

 

毎日小学生新聞にて
「アリスの不思議なびいどろ」というお話を連載させていただきました。

(毎週日曜日・全13回)

 

 

〜第6話〜

 

気味の悪い森とデルフィズのことで
心はいっぱいだった。

 

私を呼ぶ声がして
空を見上げて、はっとした。

 

リリアスを空に感じた瞬間…

 

さっきまでの嫌な感じとは違って
陽がさしたみたいに心が明るくなったの。

 

リリアス… リリアスなのね!

 

手に持っていたびいどろをまた吹いた。

 

 

ティットン…! ティットン…

 

 

高く、澄んだ音色がこだました。

アリスの不思議なびいどろ 第5話

  • 2019.07.14 Sunday
  • 14:57

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作・絵 日端奈奈子

2019.1〜2019.3

 

毎日小学生新聞にて
「アリスの不思議なびいどろ」というお話を連載させていただきました。

(毎週日曜日・全13回)

 

 

〜第5話〜

 

その瞬間、暗い森の中にいた。
「リリアス?」
「私はリリアスではない。
デルフィズだ。」

 

リリアスに似ているのに、
邪悪な悪魔のような女の
子はこう続けた。

 

「お前の夢なんか叶うわけないだろう!
ほうら、センスのないお前が店なんか作ったら、
こんな商品ばかりだろう? ヒャッハハハ!」

 

心無いことを言われたショックで思わず涙が溢れてきた。
こんなの全然ちがう!
私はもっと素敵なお店が作りたいのに!

 

そのとき、どこからか声が聞こえてきたの。

 

アリス…    アリス!
 

アリスの不思議なびいどろ 第4話

  • 2019.07.09 Tuesday
  • 14:15

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作・絵 日端奈奈子

2019.1〜2019.3

 

毎日小学生新聞にて
「アリスの不思議なびいどろ」というお話を連載させていただきました。

(毎週日曜日・全13回)

 

 

〜第4話〜

 

「これはついさっき、私が作ったお花よ。
この星ではね、心に思い浮かべたものが
すぐに形になるの」


ほら、とリリアスが手のひらをくるりっ、と
返すと、見たことのない花がぱっと現れた。

 

「アリスもやってみて」
「えー!私にはムリよ!」


思わず言ったけれど、リリアスに
教えてもらいながら、真似をしてみたの。

 

マーガレットみたいな花をようくイメージして
手のひらをくるりっ、と返した。

すると…
 

シワシワの紙くずが地面にぽとりと落ちた。
 

「やっぱりできっこない…」
 

 

そして何気なくびいどろを吹いたら…
 

ディドゥン! ディドゥン…
 

 

なんだかさっきとは違う、おかしな音がした。

アリスの不思議なびいどろ 第3話

  • 2019.07.09 Tuesday
  • 14:08

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作・絵 日端奈奈子

2019.1〜2019.3

 

毎日小学生新聞にて
「アリスの不思議なびいどろ」というお話を連載させていただきました。

(毎週日曜日・全13回)

 

 

〜第3話〜

 

そこは美しい花が咲き、木々の輝きが
まぶしかった。
遠くには神殿のような建物が見えた。

 

気が付くと、夢に見ていたようなドレスを着ていたの。
そこに羽根のついた可愛らしい女の子が現れて…
名前は「リリアス」だって教えてくれた。

 

「アリスの夢って、とっても素敵   !」

 

リリアスは目をきらきら輝かせながら言った。

 

私は驚いて
「どうして私のことを知っているの?ここはどこ?」
って聞いたんだけど
「ここはロッティという星よ。あなたのことは昔から知っているわ」
とリリアスは答えた。

 

でも私の知りたいことはほとんどわからなかった。

アリスの不思議なびいどろ 第2話

  • 2019.07.06 Saturday
  • 11:56

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作・絵 日端奈奈子

2019.1〜2019.3

 

毎日小学生新聞にて
「アリスの不思議なびいどろ」というお話を連載させていただきました。

(毎週日曜日・全13回)

 

 

〜第2話〜

 

ある日、「びいどろ」というガラスでできた宝物を
見つけたの。
外はまだ明るいのに、まるで夜みたいな不思議な
雑貨店で…

 

手に取ると羽根のように軽くて、まるで天使の
ラッパみたい。
「絶対にほしい!」
ずっとためていたお小遣いで思い切ってびいどろを
買った。

そうっと吹いてみると…

 

ティットン…!

不思議な音色とともに、
突然見たことのない
世界が目の前にひろがったの。

アリスの不思議なびいどろ 第1話

  • 2019.07.06 Saturday
  • 11:44

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作・絵 日端奈奈子

2019.1〜2019.3

 

毎日小学生新聞にて
「アリスの不思議なびいどろ」というお話を連載させていただきました。

(毎週日曜日・全13回)

 

 

〜第1話〜

 

ずっと年上のお姉ちゃんの持っている
きらきらしたお洋服やバッグを見ると、
いつもうっとり。
私は、かわいくてキレイなものが大好きな
小学生の女の子。名前はアリス。

 

お姉ちゃんは、デザイナーというお仕事を
しているんだって。
大人になったら、デザイナーになって
色んなものを作ってみたいな。
おしゃれなお店も開きたい!
夢はどんどん膨らむけれど、
私にそんなことができるのかなあ…

 

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